2013年3月17日日曜日

Nano Days



H氏です。今日はアメリカで初めてボランティア(アウトリーチ)活動してきました。場所は自然史博物館。カリフォルニアの動物を知ることができるし、毎週プラネタリウム等のイベントもしています。

手伝わせてもらったのはNano daysと呼ばれるもので、身近に使われているナノテクを子供達に伝えるというもの。UCSBのクリーンルーム使用者に連絡が回ってました。英語でちゃんと伝えられるか不安でしたが、そんなことよりも楽しそうだったので参加しました。

開催1週間前に1時間ほどの説明会。ピザを食べながら。注意事項は「子供に触れるな」のみ。「笑顔で」「全てを説明せず、子供達に考えさせろ」とも言われましたが、基本的にボランティアに任せるとのこと。


20種類くらいある科学実験の中で、興味のあるものを選んで、それを子供達と遊びながら説明します。粒の大きさで効果の異なる日焼け止め、水を弾く砂など、どれも大人でも面白いものばかり。

量子ドットやHDDといったハイテク技術や、AFM(atomic force microscopy)やSEM(scanning electron microscopy: 日立社製)といった専門的なものもありました。


語学に自信の無い私(H氏)は、風車を選択。空気砲を子供達に打ってもらい、遠くに置いた風車を回すというもの。楽しそうに空気砲で遊んでいました。

ナノを勉強する機会なので、「空気砲の中は空っぽなのに、ポンっと叩くだけで遠くの風車が回るけど、なんで?」と聞いてまわりました。みんな「空気!」と答えてくれた。でも、親達はそれでは許しません。「じゃあ、なんで空気で風車が回るの?」って子供達に聞いていました。そう、空気は細かい粒子の集合体であるということ伝えるのが、この実験の意義。恐るべしアメリカの親達。

老夫婦から「風車が風力発電として、この空気砲に当てはまる物は実際に作られているのか?」といった質問もありました。こういった柔軟なアイデアも大事だなと思います。簡単な実験だけど、奥が深い。教える側の難しさを知れました。

今日は、子供達に楽しんでもらえたのがなにより嬉しかった。I ♡ NANO !!

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